科学史


 

『爆発する歯、鼻から尿』

柏書房 トーマス・モリス 著

四六判  上製 400頁 本体2200円+税 2019年4月中旬刊行予定

 

 

『数学の贈り物(仮)

ミシマ社 森田真生 著

衝撃のデビュー作『数学する身体』から3年半。

時代を疾駆し、成長し続ける独立研究者の「生」の言葉がここに!

詩ともエッセイとも分別つかぬ、まさに「自他分別のない世界」を形にした、表現者・森田真生の新境地的一冊。

A5変型判 上製 約160頁 予価:本体1500円+税 2019年3月中旬刊行予定

 

 

『侵略者はだれか?  外来種・国境・排外主義 

以文社 ジェームズ・スタネスク ケビン・カミングス 編 井上太一 訳

なぜ外来種を駆除しなければならないのか? 移民・外国人を排除・嫌悪するのはなぜか?

脅威は「外」からくると考えるのはどうしてか?

外来種を侵略者として読み替える「国境」の倫理 ー それが生み出す、人間と人外の動物への

「排外主義」とは何か。

四六判  上製カバー装 320頁 本体3400円+税 2019年1月21日刊行予定

 

『核は暴走する(上・下)

河出書房新社 エリック・シュローサー 著、布施由紀子 訳

人間にとって手に負えない「核」、しかし手にすることで世界はバランスをとってきた。アメリカの核開発および核兵器にまつわる事故を中心に、核のリスクを生々しく描いた戦慄の書であり警告の書。世界中が瞠目するノンフィクション!

四六判 各324頁 本体:各3800円+税 7月下旬刊行予定

 

『免疫の科学論 偶然性と複雑性のゲーム

みすず書房 フィリップ・クリルスキー 著、矢倉英隆 訳

「免疫力の低下」「免疫力のアップ」は日常的なトピックだが、免疫が何かを理解している人はどのくらいいるだろうか。マクロファージ、T細胞、トル様受容体など独自の用語で語られる免疫系は複雑かつ難解だ。本書はパスツール研究所元所長が、免疫に関する長年の思索を満を持してまとめたもの。

四六判 420頁 予価4800円 6月上旬刊行予定

 

『「蓋然性」の探求 古代の推論術から確率論の誕生まで

みすず書房 ジェームズ・フランクリン 著、南條郁子 訳

「蓋然性」(probability)とは「確からしさ」のことであり、これを数学的に純化することにより「確率」の概念は生まれた。本書は1654年に確率の数学が発見される以前の二千年以上にわたる蓋然性の歴史を、法・化学・商業・哲学・論理学をはじめとする圧倒的に広範な領域でたどり、ハッキング著『確率の出現』の成功以来40年以上流布してきた単純すぎる確率前史のイメージを塗り替える。タルムードからいかさま賭博の指南書に至るまでの膨大な文献に残された、いにしえの賢哲たちの蓋然性との格闘の跡を掘り起こし、彼らの推論術と叡智にふれる歴史の旅へ――いざ!

四六判 712頁 予価6300円 2018年5月中旬刊行予定

 

『自動人形(オートマトン)の城 人工知能の意図理解をめぐる物語』

東京大学出版会 川添愛 著

勉強嫌いでわがままな11歳の王子。彼の浅はかな言動がきっかけで、邪悪な魔術師により城中の人間が人形に置き換えられてしまった。その絶望的な状況に王子はどう立ち向かうのか?「人工知能」と「人間の言葉」をテーマとして、『白と黒のとびら』『精霊の箱』の著者が創作する新たな世界。

A5判 並製 304頁 本体2200円+税 12月中旬刊行予定

 

『サルは大西洋を渡った 生きものたちの来歴と奇跡的な航海の謎

みすず書房 アラン・デケイロス 著、柴田裕之・林美佐子 訳

「ありそうもない、不可思議な、奇跡的な」仮説の数々こそが真実だった。植物、カエルやサルなど、“海越えができない”はずの生き物たちが大海を渡って分布を広げた歴史が明らかになりつつある。大陸の分断が生物の分布を決めたとする「分断分布」説が長らく“定説”とされていたが、分子時計を用いる新たな研究法が登場してから、そのパラダイムに変革が起き始めている。多彩な動植物が奇跡の航海を遂げた歴史は、躍動感とサプライズに満ちている。新しい自然史の発見。

四六判 480頁 予価3800円 11月上旬刊行予定

 

『完訳 天球回転論 コペルニクス天文学集成 (仮)』

みすず書房 高橋憲一 訳・解説

その〈革命〉は、静かにはじまった――。1543年、コペルニクスが天動説から地動説へと理論を革新させた科学史第一級の古典全6巻をここに完訳。さらに彼が地動説の構想を初めて著した小論『コメンタリオルス』、ヨハン・ヴェルナーの著作を批判した書簡を所収し、コペルニクス天文学のすべてを凝集する。精緻な訳注・解説により明かされる革命の全貌。

A5判 728頁 予価16000円 10月中旬刊行予定

 

『サイバネティクス全史 (仮)

作品社 トマス・リッド 著、松浦俊輔 訳

軍事技術として浮上したサイバネティクス研究はやがて、カウンターカルチャーの想像力を刺激し、自由で開かれた「サイバースペース」の理想を育んだ。しかし一方で、現実には「サイバー戦争」の恐怖が訪れることになる……。

ユートピアの希望とディストピアの不安に揺れ動いてきたサイバネティクスの思想史を巧みに論じる。新資料や各関係者へのインタビューも収録。米・英・豪・独・中・露・トルコでも刊行!図版多数。

四六判 上製 460頁 予価:本体3600円+税 2017年9月刊行予定

 

 

『多田富雄のコスモロジー 科学と詩学の統合をめざして

藤原書店 多田富雄 ほか著

免疫学の第一人者として世界の研究をリードする一方、随筆家・詩人として、また新作能作者として、芸術と人間性の本質を探った多田富雄(1934-2010)。免疫学を通じて「超(スーパー)システム」としての生命という視座に到達し、科学と詩学の統合をめざした「万能人」の全体像を描く!今秋発刊〈多田富雄コレクション〉プレ企画!!

四六判 上製 税込2376円 発売中